第56回 緑膿菌感染症研究会開催にあたって

京都府立医科大学麻酔科学教室 佐和貞治

この度,第56回緑膿菌感染症研究会開催に向けて,伝統あるこの研究会の会長としてご指名いただきました皆様へのお礼とともにご挨拶させていただきます.緑膿菌感染症研究会の運営委員・会員の皆様に於かれましては,多くの方々が新型コロナウイルス感染症第4波の猛威の中,感染対策のフロントラインに関わられる中で,たいへんお忙しい日々を過ごしておられることと思います.なんとかこのパンデミックが収束し,来年までには平穏な日々が再び訪れることを願いながら,会期 2022 年(令和4 年)2月18日(金)〜2月19日(土)にて,京都府立医科大学,附属図書館ホール(京都市上京区)で開催準備を進めております.私は麻酔科医・集中治療医という立場で,1990年代初頭に急性肺傷害に関する研究に取り組み始めたことをきっかけに,緑膿菌の不思議な病原性に興味を持ち,その深みに填りました.気がつけば今日までこの細菌の研究に多くの時間を費やしましたが,お陰様でこの研究会のお仲間に加えていただき,この研究会を通じて多くの方々とお知り合いになれ,更にはこの会の運営も担当させてだく機会を頂き,この上ない喜びを感じております.今回の研究会のテーマは,「英知を結集してスーパー耐性菌出現に備える」とさせていただきました.昨今の新型コロナウイルス感染症がこれまで人類が築いてきた社会の仕組みや人々の生活様式にまで多大な影響を与える恐ろしい状況を目の当たりにし,この研究会としても緑膿菌を始めとする多剤耐性菌に対する対応を深めていくことの一層の重要性を感じたことからです.基礎医学,臨床医学,薬学,疫学,検査医学,獣医学などを含む幅広く様々な領域で活躍される皆様の参加を願っております.また,若い研究者,臨床医の方々に,この研究会への参加が興味を深める機会として有効に活用されることを願っています.来年2月に,京都にて皆様と顔を合わせて,ゲノム,抗菌薬,ワクチン抗体,ファージ療法など幅広い議論ができますことを心から祈っております.

2021年5月